黒歴史覚悟でこの記事を投稿します。
皆さんはリチュアというデッキを覚えているだろうか。
リチュアは【儀式召喚】でありながら連続展開を売りとしたテーマだ。
従来の儀式デッキを遥かに凌ぐ驚異の展開力と、その儀式モンスターの凶悪な効果により瞬く間に環境の一角に躍り出た。
特に、聖刻との混合デッキである【聖刻リチュア】はその凶悪なハンデス戦術と高いワンキル力で多くの決闘者を恐怖のどん底に陥れたのだった…
このため、覚えているどころか一種のトラウマになっている決闘者もいるだろう。
このように、リチュアは非常に強力な儀式デッキなのだ。
そう、儀式テーマ。
しかし、リチュアは儀式デッキであるにも関わらず、カテゴリー内にエクシーズモンスターを擁している。
それこそが今回紹介する彼女だ!
- 《イビリチュア・メロウガイスト》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/水族/攻2100/守1600
レベル4モンスター×2
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
そのダメージ計算後にこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
破壊したそのモンスターを墓地へ送らず持ち主のデッキに戻す。
是非じっくりイラストを見て欲しい。
可愛いッ!
非常~にッ!
メロウガイストは《リチュア・エミリア》が《儀水鏡の幻影術》によって魂と肉体に別れ、その魂が素材となって産まれたモンスターである。
エロゲかな?
ちなみに、肉体の方はガストクラーケとなって環境で暴れ回った。
このメロウガイストの元となっているエミリアを可愛いという声はよく聞くが、メロウガイストが可愛いという話題はあまり見かけない。
目ん玉ついてんのか?
私は断然メロウガイストちゃん派だね!!
そんなメロウガイストは遊戯王界でも1,2を争う、私の大好きなカードだ。
よくネットでキモオタが使う“○○は俺の嫁”というスラングがある。
私は紳士なのでこの手の台詞には嫌悪感を感じるが、あえて言おう。
メロウガイストは俺の嫁
異論は認めない。
実を言うと、彼女が登場した時期には私は遊戯王から一時離れていたのだ。
忘れもしない。彼女との初めての出会いはあるカードショップでのこと…
私はシンクロ期に遊戯王から離れ、復帰したばかりで初めて目にするエクシーズモンスター達に戸惑いを感じていた。
ネットで調べたところ、「サイレントオナーズアークナイト」というカードが強いらしいということを聞いたのでそれを購入しようと考えていたのだが、ショーケースに並んでいたそのモンスターは異様に高額だった。
遊戯王に復帰したばかりの私には躊躇する値段だ。
仕方ないのでアークナイトは諦め、ストレージ漁りをすることにした。
その時だ!
エクシーズモンスターのコーナーで一際輝く彼女を見つけたのは。
初めは「シークレットレアなのにストレージにあるなんて、さぞクズカードなんだろうな」と思っていた。
しかし、手にとってみるとどうだ。
奇しくも、アークナイトと同じ攻撃力。
効果…悪くない。
何より、見た目がドストライクだ。
私はすっかりハートを射抜かれ、購入。
200円であった。
以後暫くの間、彼女は私のデッキの貴重なランク4モンスターとして八面六臂の活躍をしてくれた。
彼女はアークナイト購入を断念し、途方に暮れていた私に手を差し伸べてくれた、正に天使の様な存在だった。水族だがね。
だがしかしっ!
時の流れとは無情なものだ。
アークナイトは再録され、上位の存在が何体も存在する。
次々と強力なモンスターが安価で手に入るようになっていく中、いつからかエクストラデッキに彼女の姿はなくなっていた。
私はこの記事を自分への戒めの意味も込めて書いている。
勝利を追い求めるあまり、大事なことを見失っていたのだ。
それは、メロウガイストを活躍させてあげたいという思いだ!
今再び彼女と共に戦うため、どうすべきなのか考えていこうではないか!
と、やたらキモくて長い前置きになってしまったことをここでお詫びしたい。
恐らく読者の半数以上はここまで残っていないだろうが、それほど彼女への気持ちが強いのだということは伝わったであろう。
さてさて!
効果を見ていこう。
戦闘によって相手モンスターを破壊したとき、そのモンスターを墓地に送らずデッキに戻すという効果だ。
余談であるが、マドルチェというカテゴリーは墓地(死)という概念がない、ふわふわした世界観をイメージしてデザインされたテーマだと聞いたことがある。
だから墓地に行かずにデッキに戻るという効果をもっているそうだ。
そう考えると、メロウガイストの効果も類似したものなので、彼女も「死」というおどろおどろしいものとは無縁の関係だといえるのではないだろうか?
…やっぱり可愛いじゃないか!!
話を戻そう。メロウガイストは戦闘破壊したモンスターをデッキに戻す効果を持っている。
これはつまり、相手の墓地利用を妨害するということだ。
例えば、相手はグローアップバルブを伏せ、次のターンの展開への布石としているとしよう。
ここで普通に戦闘破壊してしまっては相手の思うつぼだ。
しかし、メロウガイストならばバルブをデッキに戻すことで相手の目論見を崩すことが可能である。
素晴らしいっ!
なんて優秀なんだ!
と考える決闘者は少ないだろう。
それもそのはず。
高速化した今の環境でそんなチマチマした謎のアドを取っている余裕などないのだ。
メロウガイスト出す位ならフレシア立てるわwwww
悲しきかな、これが現実である。
しかし!
何を隠そう、メロウガイストは新ルールの施行によって恩恵を受けた側のカードなのだ。
その理由を説明しよう。
新マスタールール施行により、リンクモンスターなしではエクシーズモンスターを複数体並べることが不可能となった。
これが何を意味するかおわかりだろうか?
「中継役のエクシーズモンスター」が使いづらくなったということだ!
例えば、キングレムリン。
彼は爬虫類族を何でもサーチできる便利屋だが、自身に他の効果はない。
いわば、展開の着地点へ向かうための“繋ぎ”のカードなのだ。
これがどうして使いづらくなったかというと、以前までは効果を使い終わったキングレムリンは放置しておけばよかったのに対し、新ルールでは他のモンスターのために場から退かす必要が生じたためである。
そのため、リンク素材にするなどの余計な手間がかかるようになってしまった。
フレシアの蠱惑魔の様な牽制用モンスターに対しても同じことが言える。
不必要に生き残ってしまった場合、以降の展開に支障をきたす恐れがあるのだ。
その点メロウガイストはどうだろうか?
メロウガイストは、効果の性質上自身が展開の着地点となるカードだ。
なのでエクストラモンスターゾーンを埋めてしまっても何の問題もない。
堂々とメロウガイスト一人で殴るべし!
そんなわけで、メロウガイストの比較対象は同じく着地点となるモンスターに限定される。
着地点のランク4といえば、真っ先に思い浮かぶのは悪の根元、ホープザライトニングだ。
ライトニングの強みは、やはり高い対モンスター性能である。
しかし、ライトニングは戦闘時の効果発動は防げても墓地へ送ることまでは防ぐことができない。
つまり、ライトニングはその場の状況を打破することに関しては非常に優秀だが、次のターンの面倒までは見てくれないということだ。
だがメロウガイストなら?
破壊したモンスターを墓地へ送らないため、以降のターンまで見越した活躍が期待できる。
更に!
通常ならば再利用されてしまうペンデュラムモンスターなども、デッキに戻すことによって完全に封じ込めることが可能だ。
こう考えると、メロウガイストはライトニングの相互互換であるといえる。
なんて優秀なんだ!!
大型の処理にはライトニング、小型にはメロウガイストと使い分けると良いだろう。
メロウガイストの効果の優秀さが伝わったところで、メロウガイストを用いたちょっとしたコンボをご紹介しよう。
用意すべきなのは
- 場にメロウガイスト
- 相手の場に送りつけた《ナーガ》
《ナーガ》
効果モンスター
星4/水属性/爬虫類族/攻1400/守2000
フィールド上に表側表示で存在するこのカードがデッキに戻った場合、
自分のデッキからレベル3以下のモンスター1体を特殊召喚する。
この2つだけ。
準備ができたらメロウガイストでナーガを攻撃。
ご褒美かな?
そしてメロウガイストの効果を発動する。
するとどうだ?
ナーガは自分のデッキへ戻っていくことになる。
そしてこのときナーガの効果が発動!
なんと、 あらゆるレベル3以下のモンスターをリクルートすることができるのだ!!
なんという超絶コンボ…
この2枚はデュエマ次元なら間違いなく「プレミアム殿堂超次元コンビカード」に指定されていたであろう。
そして物はついでだ。
リクルート先が多過ぎて何を出して良いのかわからない、優柔不断な決闘者のために私がオススメのモンスターを紹介しよう。
- 《ニードル・ギルマン》
効果モンスター
星3/水属性/海竜族/攻1300/守 0
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分フィールド上の魚族・海竜族・水族モンスターの
攻撃力は400ポイントアップする。
こいつを出すだけで、メロウガイストの打点が帝ラインを越える。
メロウガイストの唯一の弱点である打点の低さを補ってくれるナイスカードだ。
さて、次にメロウガイストちゃんをサポートしてくれるカードを探していこうと思う。
メロウガイストは場に留まって戦闘を行うことで真価を発揮するモンスター。
なので場もちを良くするカードと相性が良いだろう。
- 《安全地帯》
永続罠
フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターは相手のカードの効果の対象にならず、
戦闘及び相手のカードの効果では破壊されない。
また、そのモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できない。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する。
こういう場合には安全地帯が鉄板である。
嫁は守らねばならない(使命感)
また、中途半端な打点を補うカードも有効だ。
- 《アクア・ジェット》
通常魔法
自分フィールド上の魚族・海竜族・水族モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。
出た!シャークさんのマジックコンボだ!
メロウガイストに使えば、なんとあの《青眼の白龍》をも上回る攻撃力を得ることができる!
嫁対決では私の勝利だ!フハハハハハ!!
このカードのポイントは、装備カードではないことと永続アップだということである。
故にサイクロンなど恐るに足らん!
しかし、いくら打点を上げても敵わない敵というのは存在するものだ。
それは、「戦闘では破壊されない」という効果を持ったモンスター達である。
メロウガイストは戦闘で真価を発揮するモンスターだが、その反面効果による除去を行うことはできない。
その上、彼女がエクストラモンスターゾーンにいる限り新たなモンスターの展開は難しいため、マシュマロ1体の前に沈黙してしまうのだ。
女の子だからね。甘いものに弱いのは仕方ないね。
と、そこで活躍するのが海皇である。
海皇は破壊やサーチを自在に行う強テーマ。
何よりも、エクストラデッキに頼らずに戦えるカテゴリーなのだ。
海の皇を使役して華麗に戦場を舞うメロウガイスト…
イメージ的にもピッタリだ!
いかがだっただろうか。
メロウガイストは現環境でも十分に活躍できるスペックを持っていると私は信じている。
強さと可愛さを兼ね備えた、まさに才色兼備な女の子。
キミも彼女のファンになったのかな?
だが残念。
彼女は私の嫁だ。
この記事を書いていたらメロウガイスト愛が更に深まったような気がする…
これから組むデッキには毎回メロウガイストを入れよう。
というかブログの名前も変更してもいいくらいだ。
「メロウガイストにメロメロ」
うん、キモいな!
いやでもありかもしれんなぁ…
終始キモい記事だったが、人は自分の好きなことに関してはつい熱くなってしまうものだ。ご勘弁頂きたい。
ではまた!