皆さんこんにちは。
7月から施行のリミットレギュレーションで魔術師のデッキパーツだった《揺れる眼差し》と《慧眼の魔術師》が制限緩和されたのでデッキの見直しをしていたのですが、《簡易融合》を入れるか否かで非常に悩んでいます。
何故簡易融合?
魔術師に簡易融合を入れる理由は主に2つあります。
1つは闇属性、魔法使い族の確保。
もう1つはインディペンデントナイチンゲールの利用です。
1つ目に関して。四竜魔術師、特に虹彩の魔術師のペンデュラム効果を使うために必要な闇属性、魔法使い族を場に出しやすくするために簡易融合が結構便利なんです。
ドクロバットを引けていれば一番良いのですが、それ以外の場合だと効果発動のためだけに闇魔術師を通常召喚しなければなりません。召喚時効果のないモンスターに召喚権を割くことは避けたいですし、何より星刻の魔術師でサーチしたドクロバットを召喚できなくなるのが痛手です。
もちろんアストログラフマジシャンも入れていますが、アストログラフを出すためにはペンデュラム効果を発動しなければならないのでややチグハグなんですよね。
その点簡易融合ならば、サウザンドアイズサクリファイスを出すことで召喚権を残しつつ闇魔法使いを場に出し、さらに除去まで行うことができます。
もちろんエクストラモンスターゾーンを埋めてしまうという欠点もありますが、アカシックマジシャンも来ることですし多少は融通が効くと思います。
とまあここまで説明しましたが、正直こっちの役割はおまけみたいなもので2つ目の理由の方が重要です。それについては次で。
ナイチンゲール?
- 《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》
融合・効果モンスター
星1/風属性/鳥獣族/攻1000/守 0
「LL-アセンブリー・ナイチンゲール」+「LL」モンスター
(1):元々のカード名に「LL」を含むXモンスターを素材として
このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。
そのモンスターが持っていたX素材の数だけ、このカードのレベルを上げる。
(2):このカードの攻撃力はこのカードのレベル×500アップし、
このカードは他のカードの効果を受けない。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカードのレベル×500ダメージを相手に与える。
タイラントネプチューンを牢獄にぶち込んだ張本人として記憶に新しいこのカード。魔術師に簡易融合を採用する最大の理由は、こいつを簡単に使えるようにすることに他なりません。
では魔術師でどうやってこのモンスターを利用するのか説明しましょう。
…と言っても、ナイチンゲールを使う目的なんて1つしかありませんよね?
お察しの通り、効果をスターヴヴェノムでコピーするために使用します。
- 《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2000
闇属性Pモンスター×2
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。
●自分フィールドの上記カードをリリースした場合に
EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
(1):1ターンに1度、このカード以外の
自分または相手のフィールド・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
エンドフェイズまで、このカードはそのモンスターと同じ、
元々のカード名・効果を得る。
このターン、自分のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
タイラントネプチューンと異なりエンドフェイズまでしかコピーできませんが、貫通効果や素の打点があり、何より【魔術師】で非常に出しやすいのが魅力です。
このスターヴヴェノムでナイチンゲールをコピーした場合
- 打点6800
- 起動効果で4000バーン
- 完全耐性
- 貫通効果
このような化け物が誕生します。
こいつ単体でも相手の場に攻撃力、または守備力が2800以下のモンスターがいればワンキルです。とんでもないですね。
早い話、このコンボでワンキルを狙うために簡易融合を入れたいって話です。
どこまで寄せる?
仮に簡易融合を入れると仮定して、この戦術をどこまで軸に取り入れるかも悩みどころです。
狙えたら狙う位のつもりで1、2枚入れるのか、それとも完全に軸にしてガン積み&サーチカードまで入れるのか。
そこまで徹底するなら完全な後攻特化構築になりそうです。
身の回り
当然ですが、ナイチンゲールの後にスターヴヴェノムを出すためにはエクストラモンスターゾーンを空けることも考えなければいけません。
この点を考えると、インディペンデントスターヴを軸にするなら補食植物の出張はほぼ必須です。
オフリス→ダーリング→ナイチンゲール→デコードトーカーで、ナイチンゲールを墓地に送りながらエクストラモンスターゾーンを確保できますからね。覇王門はちょっと使いづらいかな。
後攻特化ということで壊獣なども増やす必要があります。ここまでくると大分大幅な改造が必要になってきます。
比べてみよう
今回簡易融合の採用を検討するにあたり、普通の【魔術師】と簡易融合採用型【魔術師】の両方を組んだので見比べてみて下さい。
【普通魔術師】
- モンスター25
虹彩の魔術師3
黒牙の魔術師3
紫毒の魔術師3
慧眼の魔術師3
調弦の魔術師3
濺竜の魔術師2
竜穴の魔術師1
竜脈の魔術師1
アストログラフマジシャン3
エキセントリックデーモン2
- 魔法11
ペンデュラムコール1
揺れる眼差し2
ハーピィの羽箒1
星霜のペンデュラムグラフ2
禁じられた聖杯2
- 罠4
時空のペンデュラムグラフ2
神の宣告1
奈落の落とし穴1
- エクストラ15
覇王スターヴ1
覇王クリアウィング2
覇王ダークリベリオン1
フレシアの蠱惑魔1
Ω1
星刻の魔術師2
イグニスターp1
トラピーズマジシャン1
ビッグアイ1
スカーライト1
ホープ1
ライトニング1
デコードトーカー1
軽く解説を入れましょう。
何の変哲もない非ズァーク型の魔術師です。多くのサーチカードによる安定性と対応力が売りですね。
妨害は時空と聖杯に任せ、調弦から適当に覇王竜を出してライフを削っていきます。
先行でも星刻かフレシアを立てて様子を見ることができ、総じてオールラウンダーなデッキです。
【簡易融合採用型魔術師】
- モンスター25
虹彩の魔術師3
黒牙の魔術師2
紫毒の魔術師1
慧眼の魔術師3
調弦の魔術師3
オフリススコーピオ3
ダーリングコブラ2
ローンファイアブロッサム3
ガメシエル2
クモグス1
ガダーラ1
- 魔法14
揺れる眼差し2
ハーピィの羽箒1
サイクロン2
ペンデュラムコール1
妨げられた壊獣の眠り1
星霜のペンデュラムグラフ1
簡易融合3
- 罠1
時空のペンデュラムグラフ1
- エクストラ
覇王スターヴ2
覇王クリアウィング1
覇王ダークリベリオン1
星刻の魔術師1
ホープ1
ライトニング1
ダイヤウルフ1
イグニスターp1
スカーライト1
インディペンデントナイチンゲール1
サウザンドアイズサクリファイス1
デコードトーカー2
アカシックマジシャン1
こちらも少し解説を。
覇王スターヴ+ナイチンゲールを軸にしたワンキル色の強い【魔術師】です。
理想初手はオフリス+調弦+スケールなんですが、オフリスのコストを考えると5枚消費してしまうのでツインツイスターではなくサイクロンを採用しています。
向こうはシステムモンスター対策が聖杯でしたが、聖杯では相手の打点を上げてしまうのでこちらでは壊獣にしています。
ワンキルデッキに見えて以外と普通にも戦えるってのが面白いとこですね。
どうかな?
簡易型はかなりの部分が植物に侵食されているので、あまり美しくはないですね。
しかし魔術師としての根幹は同じなので使っててあまり違和感はありません。
魔術師の中でもラビット+竜脈とか色んなタイプがありますし、これもその内の1つとしてはありかなと思います。
〆
やはりナイチンゲールスターヴは決まると凄い気持ちいいですね。
しかもそれに依存しなくとも戦えるのはベースの魔術師が強いお陰です。
ということで、どっちも強いです!
しかし安定感でいえばやはりノーマルタイプに分があります。その分簡易融合型は爽快感があると。
こう言ってしまうと投げやりな気がしますが、個人の好みですね。
どちらもオススメなので、お金と時間に余裕がある人は使い比べてみてください!
ではまた!